お手伝いについて

今回はお手伝いについてです。

子どもは周りをよく見ています。
2歳を過ぎた頃になると自分のこと以外にも目が向き
1番身近な大人、特にお母さんの真似をするようになります。

仕草や言葉、自分では気が付かない癖までも子ども達は何故か真似している
そんな様子にハッとしたことはありませんか?

でもこの時期だからこそ大人を模倣して自然とお手伝いをする環境も出来ていくものです。
子どもにとってはお手伝いも遊びの1つです。

「私もトントンする!」と包丁を持つ真似をしたり「お皿洗うのやる!」と水をさわります。
 子どもはお母さんのしている事に憧れを持ち、一緒の事をやりたくて仕方ありません。

でもやってもらうと水でベタベタになるし、「お皿が割れそうで危ないわ。」など
逆にこちらの仕事が増えるのは目に見えていますよね。
ついつい「危ないからお母さんやるからいいわ。」との一言が出て
子どもがやろうとしているのを遮ったりしてしまいます。

でも、私達大人も思い起こせば失敗していたはず。

教えてもらったり、自分でやりながら気付いて上達していきましたよね。
子どもも同じです。
失敗してつい叱りたくなる気持ちはグッと我慢して見守りましょう
大切なのは子どものやりたい!の気持ちを大切にする事です。

教え込むのではなく、自分で体験した中で自然に学び育つことは多いもの。
生活していく上で工夫する力が育ち、小さいなりに任されたことをやることで責任感も生まれ
達成感や喜びも知ります。

子どもは大人の所有物ではなく1人の人間、当然意志も持っています。

一緒に生活していれば、大人子どもに関わらず行き違いや
腹が立つことも当然ありますがそれが家庭というもの。

家庭は“子供の為””大人の為“など誰かのものでは決してありません。
○○の為ではない、その様な意識が自然と育つのにお手伝いは最適です。
又、見返りを求めるものでもありません。
もう少し大きくなればお小遣いが発生する事もあるかも知れませんが
小さい頃は褒められることが何よりも嬉しいものです。

大人が「〇〇を手伝ってくれると嬉しいわ」と
お手伝いしてもらいたいことを具体的にをお願いする事から始めてもいいですよね。

でも、子どもが大人の姿を見て「これやりたい!」と思う気持ちが
自然と持てるような環境を日頃から作っている事の方が大切です。

私たち大人は模倣される存在であることを意識していたいですね