今回は、ひとつの詩より子育てのエッセンスを探してみようと思います。
ドロシー・ロー・ノルト作の〝こども〟という詩です。
批判ばかりされた子どもは 非難する事を憶える
殴られて大きくなった子どもは 力に頼ることを憶える
笑いものにされた子どもは ものを言わずにいることを憶える
皮肉にさらされた子どもは 鈍い良心の持ち主となる
しかし、激励を受けた子供は 自信を憶える
寛容に出会った子どもは 忍耐を憶える
賞賛を受けた子どもは 評価することを憶える
フェアプレーを経験した子どもは 公正を憶える
友情を知る子どもは 親切を憶える
安心を経験した子どもは 信頼を憶える
可愛がられ抱きしめられた子どもは 世界中の愛情を感じることを憶える
この詩の作者ドロシー・ロー・ノルトは〝子どもが育つ魔法の言葉〟の著者でもあります。
読まれた方もいらっしゃるかも知れないですね。
1 つ1つの文章を読むと、ドキッとするもの
反対に納得できるものもあるのではないでしょうか?
寒くなり、風邪などが流行してくると外に出る機会も減り
室内で子どもと2人で過ごす 時間も増えていることでしょう。
ずっと2人きりでいると知らないうちに
親子でお互いにストレスを抱えること もあるかも知れません。
いつも優しく笑っているお母さんではいられないですし
時に子どもが傷つく言葉を投 げかけたり、つい手が出てしまったり・・
この詩に書かれてあること1つ1つのことももっともな事で、
頭で理解していても自分自身がすべて意識することは中々と難しいも のです。
でも、その中で1つでもいいので憶えて、1日1回実行してみませんか?
〝可愛がられ抱きしめられた子どもは 世界中の愛情を感じることを憶える〟
これは簡単に出来る事です。
抱きしめたり、頭をなでたりなど体に触れるスキンシップは
人間の根源的な欲求で 大切な愛情表現の1つです。
私たち大人も何かに触れる事で癒されることも多いのではないでしょうか?
イライラしたり叱ったりなど感情が落ち着かないことがあっても
1日1回はギュッと我が子を抱きしめ、手を繋 いでみて下さい。
幼稚園でも保育が終わり、保育室を出る際、
保育室の出入口で担任の先生が「さようなら。明日も元気に登園し てね。」と
気持ちを込めて1人1人ギュッと抱きしめます。
このスキンシップこそ子ども達には心穏やかになる 大切なひとときなのです。
「大好きだよ!」との思いを込めてギュッと抱きしめてみましょう。
もっともっと我が子のことが大好きになりますよ。